FM802は2008年7月1日から「緊急地震速報」の放送運用を開始しました。
当初は「大阪府下で震度5強以上」の地震が予測される時のみ「緊急地震速報」を放送するように運用基準を設定していましたが、2013年4月の淡路島地震を経て再検討し、2013年7月1日より「大阪府北部・南部、兵庫県南東部・淡路島、京都府南部、奈良県(全域)、和歌山県北部、滋賀県南部」で「震度5強以上」の地震が予測される場合に「緊急地震速報」を放送するように変更しました。
また、FM COCOLOでは、2013年7月1日より「大阪府北部・南部、兵庫県南東部・淡路島、京都府南部、奈良県(全域)、和歌山県北部、滋賀県南部」で「震度5強以上」の地震が予測される場合に「緊急地震速報」を放送しています。
さらに、このたび、2019年1月7日(月)より、運用の基準を変更することになりました。
- 「緊急地震速報」は地域性の高い情報であり、各局がそれぞれのサービスエリアに密着した情報として放送することが最もふさわしいと考える。
- ※具体的には、各局によって、サービスエリアが微妙に異なりますが、関西地区で震度5弱以上(次の項参照)の地震が予測される時のみ「緊急地震速報」を放送します。
「地域情報」という「緊急地震速報」の特性から、それ以外の地区で大きな地震が発生しても「緊急地震速報」は放送しません。
これまでも放送している地震の揺れが済んだ後の「震度速報」は、これまで通り全国の地震の震度をお伝えします。
- FM802/FM COCOLOの場合、放送にあたっての震度基準を、過去の地震災害の実態や二次被害発生の懸念等を踏まえ、大阪府北部・南部、兵庫県南東部・淡路島、京都府南部、奈良県(全域)、和歌山県北部、滋賀県南部「震度5弱」に置くことにする。
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FM802は2008年7月から、緊急地震速報の放送運用を実施しています。
運用に際しては、周辺の関西民放ラジオ社と申し合わせのうえ、
関西地区で「震度5強」以上の地震が予測される時のみ、
「緊急地震速報」を放送するという形をとってきました。
運用開始時に、「震度5強」以上を基準に設定した際は、
●関西圏では、最近起きた比較的大きな地震でも「震度5弱」では
建物にも人的側面でも被害がほとんど発生していないこと
●高速道路上のドライバーによる過剰反応(急ブレーキなど)によって、
事故が発生する可能性
の2つが主な根拠となっていました。
しかし、その後のスマートフォンの急速な普及により、震度5強未満の地震に関する速報が
ラジオ以外の手段で個人に通知されることが一般化した現在では、
ラジオ放送のみが「震度5強」にこだわる必然性は薄れています。
自然災害が多発し、ラジオをお聴きの皆様の災害関連情報への関心が強まる中、
地震に対するラジオの速報性をより高めることが必要ではないでしょうか。
その観点から、FM802を含む在阪ラジオ5社(MBSラジオ、朝日放送ラジオ、エフエム大阪、ラジオ大阪、FM802)で検討を行った結果、
在阪社で統一して、2019年1月7日午前10時より、
次のように運用基準を変更することになりました。
関西地区で「震度5強以上」→ 関西地区で「震度5弱以上」
これまで、震度5『強』以上で緊急地震速報を放送するとなっていた基準を、
震度5『弱』以上で放送する形に変更させていただきます
(FM802が運営しているFM COCOLOにつきましても、同様に基準が変更となります)。
※緊急地震速報は秒を争う「速報」のため、通常番組、コマーシャル、提供クレジットを放送中でも、中断して放送します。
※「地域情報」という緊急地震速報の特性から、関西地区以外で大きな地震が発生しても緊急地震速報は放送しません。
- 速報の「報知音」は、いつでも誰でも認識できるよう各局で統一することが望ましく、NHKと同一音声を使用することとする。
- ※民放テレビは、緊急テロップ送出のシステム上の問題で報知音をすぐに統一するのは難しいようです。将来的には統一する方向で検討しています。
- 「緊急地震速報」は秒を争う「速報」のため、
通常番組、コマーシャル、提供クレジットを放送中でも、中断して放送します。 - FM802での具体的な放送の文言は、下記のとおりです。
緊急地震速報が発表されました。
強い揺れに注意して下さい。
まずは、身の安全を確保して下さい。
室内にいる方は丈夫な机の下などに隠れてください。
運転中の方は、ゆっくりスピードを落として下さい。
屋外にいる方は、ガラスの落下、ブロック塀の倒壊に注意して下さい。
出口や階段に殺到すると危険です。落ち着いて行動して下さい。
列車やバスの方は、何かにつかまって、揺れに備えて下さい。
緊急地震速報が発表されました。
強い揺れに注意して下さい。
まずは身の安全を確保してください。丈夫な机の下などに隠れてください。
上から落ちてくるものや、倒れてくるものに気をつけてください。
あわてて外に飛び出すのは危険です。落ち着いて行動してください。
扉を開けて避難できるようにして下さい。
火元から離れている場合は、無理に火を消そうとしないで下さい。
その場で火を消せる場合は、
揺れがおさまってから、落ち着いて、まず火を消してください。ガスやストーブの火の元を止めてください。
まずは身の安全、それから火の始末をしてください。 落ち着いて行動してください。
後ろの車が情報を聞いていないおそれがあることを考慮し、
あわててスピードを落とさないでください。
ハザードランプを点灯するなどして、周りの車に注意を促したあと、
急ブレーキをかけずに、緩やかにスピードを落としてください。
大きな揺れを感じたら、急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、
できるだけ安全な方法で、道路状況を確認して左側に止めてください。
慌てず身の安全を確保して下さい。
頭を保護して、揺れに備えて下さい。
あわてて出口や階段などに殺到しないで下さい。
つり下がっている照明などに注意して下さい。
外にいる方は、ブロック塀の倒壊に注意して下さい。
看板や割れたガラスの落下に注意しましょう。
丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難して下さい。
列車やバスに乗っている方は、つり革や手すりなどにしっかりつかまって下さい。
海岸沿いの人は念のため、津波に警戒してください。
人が大勢いる場所では係員の指示に従ってください。
くれぐれも落ち着いて行動して下さい。